「競馬の天才」の雑誌に、過去 3 走のコースから馬券に絡む馬を見つける馬券術が紹介されていました。
その名も「コース別走力偏差値 ランニングスコア」です。
過去に走ったコースから、3 着以内に入る期待度が高い「好走スコア」、回収率が期待できる「激走スコア」の大きく 2 本柱の馬券術です。
残念ながら、このスコア計算の過程で納得がいかない部分もありましたので、自分なりに調整して印を算出してみたいと思います。
気に入らなかった点
まず、著者の方には謝っておきますが、気に入らなかった点は以下の通りです。
・母数の少ないコースにもスコアがある
・障害レースにもスコアがある
・同距離の内回り外回りの区別が付けにくい
・スコアが小数なのでわかりにくい
・スコアの合算なので強引に比較する形になっている
これらを 1 つずつ解説していきます。
母数の少ないコースにもスコアがある
この馬券術の素晴らしいところは以下になります。
対象のファクターが少ない(1つ)
新聞でも簡単に計算ができる
地方まで含めて距離別でスコア化している
集計期間が 3 年以上ある
馬券術は、過去 3 走のスコアの合算なので、無理にでもレースに点数を付けないと合計値に大きな差が出てしまいます。
例えば前走が京都のダート 1400m ならわかりやすいですが、前走が地方交流に出ていて笠松のダート 1400m を走っていたら比較しにくいですよね。
しかし、この馬券術には笠松のスコアも用意されています。
また、障害レースもスコア化されていますが、平場のレースと比較すると本当に意味があるのか疑いたくなります。
加点方式の馬券術なので仕方ない部分ではありますが・・・。
私なら過去 5 走まで広げて、母数の少ないレースや障害レースなどは除外してカウントせず、該当したレース数の平均値を求めます。
ただ、このランニングスコアは当該レースのその後の 3 走についてスコアを算出しているので、過去 3 走のデータで勝負しないといけないですね。
でも、阪神の芝 2600m のスコアはなかったりと、中途半端に漏れがあって単撃指数みたいなショボイ馬券術のような気もします。
同距離の内回り外回りの区別が付けにくい
これは完全にこちら都合の話。
京都の芝 1400m, 1600m、新潟の芝 2000m には内回りコースと外回りコースが存在します。
内回りコースを使用するのは未勝利戦や 2,3 歳限定の 500 万下が中心ですが、母数との兼ね合いもあるので外回りだけでいいように思います。
どちらにしても、未勝利戦はデータの充足度が低いので(初出走やキャリア1戦などの馬も多い)、この馬券術でもパスした方が良さそうです。
試すとしたらキャリア指数と同じく 500 万下のクラスからでしょうか。
スコアの合算なので強引に比較する形になっている
「母数の少ないコースにもスコアがある」のところでも書きましたが、この指数は合算方式なのでレースが地方であろうが海外であろうが細かくスコアが用意されています。
期待度なので、JRA のレースとレベル比較するわけではありませんが、やはり馬券の期待度としては腑に落ちない部分もあります。
そこで、障害レース、地方レース、海外レース、母数の少ないコースは除外して、該当したレース数で平均値を取るのがわかりやすいです。
特に平場のダートだと、過去 3 走に地方交流などで走っている馬も多く、データ充足度的に不安ではありますが・・・。
的中率は高くないので、どこまで回収率で頑張れるかがカギになりそうな馬券術です。
スコア計算してサイトで分析を行う
この馬券術の計算は簡単ですが、書籍を購入しないと全容がわからないので、まずは書籍を読んでみるのが近道です。
残念ながら、キャリア指数の元データには過去走の競馬場までデータが入っていなかったので、後追いでランニングスコアの再計算が難しいという結論になりました。
よって、今開催分から実際に計算してみた結果を公開したいと思います。
例えば、TARGET でカスタマイズしたデータを csv 形式でコピーしてプログラムで計算させれば 1 秒で結果が出せそうです。
好走指数の JRA のレースに限定して平均をとった結果が以下になります。
地方を除外しているので、ゴールドドリームが 0 点なのはゴメンなさい。ダートで JRA に限定して計算すると度々このパターンになっちゃいそうです。だから平均にしているのですけどね。
最初のうちは計算が間違っていないか目視確認が必要ですが、雑誌のサンプルレースもありますし簡単に照らし合わせて確認してみます。
馬券的には、好走指数と激走指数の両方が上位の馬を軸にするのが定番になりそうですが、3 連複で 1,2 列目に好走馬上位を入れて、3 列目に好走馬と激走馬を詰め込むのも面白そうです。これだと、フォーメーションで 3-3-6 にすれば 10 点です。
雑誌では上位 5 頭のボックスなんて話もありましたが、これは過去データを TARGET の印に置き換えてみないと判断が付きにくいところです。
個人的には上記の軸からの馬連や 3 連複流し、上位好走馬と激走馬の馬単や 3 連複フォーメーションなどがイメージ良さそうです。
あとは馬券信頼度次第でしょうか(笑)
馬券の買い方
「好走指数」と「激走指数」がありますが、基本的にはどちらも上位 3 位以内の馬を軸にするのが良さそう。
雑誌にもそのようなことが書かれていますし、「好走指数」と「激走指数」はそもそも概念が違いますからね。
なんとなく単撃指数と似たようなイメージで印象が悪いですが、ファクターを 1 つに絞っているところがミソだと思います。

両方で 3 位以内の馬が 1 頭なら、その馬から各指数上位 2 頭へ馬連流し(最大4点)、2 頭いるなら 2 頭を 1 列目で馬連フォーメーション(最大5点)、3 頭なら馬連ボックスや 3 連複の 1,2 列目に 3 頭を入れるフォーメーションなどでしょうか。
まあ、競馬場に遊びに行った時に楽しめそうな馬券ですね。
回収率重視の競馬予想が加速する中、的中すれば確実に儲かるように資金配分する馬券にも注目が集まっています。
当日買いの人にオススメしたいのが、以下の 2 つの馬券術。
・的中率 70% の単勝馬券
・3 連複を中心とした投資馬券
どちらも高い的中率のゾーンを狙う馬券術のため、レースの締め切り 5 分前くらいまで時間を使える人に適しています。