知識

【競馬】未勝利戦で一番儲かるのはキャリア何戦目なのか

2 歳戦が始まると終わりが近付くのが 3 歳の未勝利戦。

なんとしても 1 勝させようとどの厩舎も必死です。

そんな未勝利戦ですが、馬券的にはキャリア何戦目の馬の成績がいいのでしょうか。

「キャリアが浅い未知数な馬の方が儲かるんじゃない?」

「いやいや、経験をたくさん積んできた馬がそろそろ勝つよ」

なんて、皆さんの印象はバラバラですよね。

今回は、キャリアに焦点を当ててみたいと思います。

キャリア7戦目という区切り

区切りってほどのものではないですが、かなり昔に読んだ本で以下の馬券理論が紹介されていました。

未勝利戦のキャリア7戦目の馬

これに少し条件を加えれば、回収率 100% を超える理論ができあがると一例で紹介されていました。

まだ発売されている本かどうかはわかりませんが、初めて複利馬券のことを知った本でもありました。

今でも、この法則が通用するのかわかりませんが、キャリア別の成績を調べてみる価値はありそうです。

キャリア別の成績

早速、未勝利戦のキャリア別成績を調べてみます。
(対象は、2018年から2020年の3年間)

キャリア 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
0戦 3.6% 8.5% 54% 47%
1戦 6.5% 18.2% 80% 67%
2戦 6.3% 19.1% 62% 71%
3戦 6.5% 20.1% 70% 68%
4戦 6.8% 22.1% 67% 76%
5戦 7.0% 23.5% 71% 75%
6戦 9.2% 25.3% 92% 76%
7戦 8.5% 24.6% 85% 76%
8戦 8.4% 27.2% 80% 90%
9戦 7.3% 26.7% 77% 87%
10戦 9.0% 26.1% 60% 77%

確かにキャリアが増えるにつれて、的中率も回収率も上がっているように見受けられます。

ただし、ここにはいくつか数値のトリックがあります。

・キャリアの浅い馬の出走が多い
・キャリアの多い馬は勝てる見込みのある馬

これを順番に見ていきましょう。

キャリアの浅い馬の出走が多い

未勝利戦の出走表を見ると、それぞれの馬のキャリアはバラバラです。

2 歳戦はキャリアの浅い馬がどうしても多くなりますが、3 歳を過ぎると戦歴の差が大きくなってきます。

2 歳からコンスタントに使われてきた馬だと必然的にレース数は多くなりますし、3 歳デビューやゆったりしたローテーションで使われてきた馬は少なくなります。

しかし、割合的にはキャリアの浅い馬の方が多い傾向にあります。先ほどの表に着度数の項目をプラスしたのが以下になります。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率 着度数
0戦 3.6% 8.5% 54% 47% 68 – 44 – 47 – 1717 / 1876
1戦 6.5% 18.2% 80% 67% 796 – 714 – 701 – 9962 / 12173
2戦 6.3% 19.1% 62% 71% 624 – 641 – 630 – 8033 / 9928
3戦 6.5% 20.1% 70% 68% 504 – 508 – 539 – 6159 / 7710
4戦 6.8% 22.1% 67% 76% 398 – 437 – 452 – 4548 / 5835
5戦 7.0% 23.5% 71% 75% 300 – 346 – 359 – 3269 / 4274
6戦 9.2% 25.3% 92% 76% 283 – 253 – 243 – 2297 / 3076
7戦 8.5% 24.6% 85% 76% 181 – 174 – 169 – 1606 / 2130
8戦 8.4% 27.2% 80% 90% 119 – 142 – 124 – 1033 / 1418
9戦 7.3% 26.7% 77% 87% 71 – 89 – 100 – 712 / 972
10戦 9.0% 26.1% 60% 77% 65 – 72 – 51 – 532 / 720

よって馬券に絡む馬を除くと、どうしてもキャリアの浅い馬の成績が悪くなってしまいます。

勝ち上がる馬がいる一方、負ける馬の数も多いので、勝率や回収率を考えるとどうしても不利です。

圧倒的にキャリアの少ない馬の成績がいいのであれば、頭数の多さを打ち消すくらいの成績になるでしょうが、そこまでにはなってないってことはキャリアの多い馬の方がやはり魅力的なのでしょうか。

キャリアの多い馬は勝てる見込みのある馬

未勝利を勝ち上がれる馬は同着を除けば 1 レースに 1 頭になります。

よって負ける馬の方が多く、それらすべての馬のキャリアが増えるので、未勝利戦にはキャリアの多い馬が多くなるのが普通です。

しかし先ほど書いたように、キャリアの浅い馬が出走馬に多い現状を考えると、以下のことが推測できます。

勝つ見込みがないと未勝利戦に出るチャンスがなくなる

5 戦もして 2 桁着順が続けば、馬主さんも調教師さんも中央競馬(JRA)では通用しないのではないかと考え始めます。

地方交流戦に出走したり、中央競馬の登録を抹消して地方に転籍したり、牝馬であれば早々に繁殖になる馬もいるハズです。

逆に惜しい着順が続いていたり、条件を変えれば通用すると見込まれている馬は何度でも未勝利戦にチャレンジしてきます。

よって、キャリアの多い馬で未勝利戦に出走してくる馬は、勝つチャンスを秘めた馬の割合が多いということです。

それでいて母数が少なくなれば、当然キャリアの多い馬の的中率や回収率が良くなるのがわかりますよね。

まとめ

未勝利戦における出走馬のキャリアについて調べてみました。

確かに以前読んだ本の通り、キャリア 7 戦目の馬の的中率や回収率は悪くありませんでした。

ただし、キャリアの浅い馬と比べると母数が少なくなるので、一概に数値だけでは判断がしにくい部分があります。

馬券の的中だけを考えるとキャリアの多い馬ばかりを購入するわけにはいきませんが、長い目で見れば回収率の低いキャリアの浅い馬は軽視してもいいかなと思います。

人気になっているキャリアの浅い馬は未知数な部分が多いので思い切って外し、なかなか勝ちきれないけど善戦している人気薄のキャリアの多い馬を狙うのはアリでしょう。

その後、これと似た話が「卍氏」の本の袋とじにも掲載されていましたので、興味のある方は読んでみてください。

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