馬券術

【卍】妙味度や利益度で本当に儲かる馬を炙り出すための自動化作業

今や馬券裁判よりも、「卍指数」などを中心とした競馬予想家として地位を築きつつある卍さん。

その卍さんの最新書籍「妙味度名鑑」が発売されました。

この書籍は馬券術ではないのですが、今買うべき「ジョッキー」「種牡馬」「厩舎」を炙り出すリファレンス本に近いです。

今回は書籍の中に登場する、妙味度や利益度について出馬表に組み込んでみましたので紹介します。

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妙味度名鑑の内容について

妙味度名鑑を読んだ方はわかりますが、書籍の中の大半はデータリストになっています。

妙味度や利益度、そしてこのファクターの使いどころについてはそこまで深堀されていません。

例えば、東京芝 1600m の未勝利戦があるとすると、この本では以下の項目に注目します。

項目

・騎手(ジョッキー)
・種牡馬(父親)
・厩舎(調教師)

さらに、それぞれの項目について詳細なデータから妙味度や利益度をチェック。

詳細項目

・芝(馬場)
・短距離(1700m未満)
・東京(競馬場)
・左回り(コース)
・道悪(馬場状態)
・未勝利(クラス)

それぞれに妙味度と利益度が記載されているので、それを参考に馬券に活かす形になります。

妙味度や利益度のメリット・デメリット

卍指数の時もそうでしたが、卍さんの手法は、長い目で見た時に利益が出ている状態を目指すものが大半です。

「投資馬券」や「馬券投資」みたいな用語が流行ったのも、一連の馬券裁判の時代でしたよね。

こちらも同じく、妙味度や利益度の高い馬を出馬表からピックアップして馬券を買えば儲かるというものではありません。

競馬予想に使われる多くのファクターの中の 1 つというイメージで使っていくのがベストでしょう。

もちろん卍指数のように、指数の上位馬をボックス購入し続ければ回収率が 100% を大きく超えるみたいなこともあるかもしれません。

しかし、それには多額の投資金が必要になってくるので、短期間に一喜一憂したい方にはハードルが高いと思います。

どのようなシチュエーションで利用するかは、書籍の中で少しだけ触れられているので、そちらを参考にしてください。

メリット

・無駄な馬券購入を減らせる
・人気馬の取捨選択にマッチしている
・他の人と違う視点で予想できる

デメリット

・該当馬を何でも買えばいいわけではない
・妙味度と利益度のどちらを使うか迷う
・他のファクターと組み合わせる必要がある

各詳細項目のランキングを活用

さて、ここからが本題です。

妙味度や利益度は各ジョッキーや種牡馬それぞれに割り振られているのですが、出走表の中の 1 頭 1 頭の馬について調べていくと時間がかかります。

「時間がないのでサクサクっと予想したい」

という人には、ちょっと不向きかもしれません。

しかし、そんなシーンを意識したのか、書籍には各詳細項目のランキング(ベスト20、ワースト3)が掲載されています。

これなら、ランキング上位や下位の馬をピックアップしたり除外することで簡単に予想できますね。

出走表に利益度を組み込む

逆に、各詳細項目について横断的に見て判断したいという方もいると思います。

私もどちらかというと細かくデータを見たい派です。

さすがに書籍では出走表ベースには対応できないので、TARGET を利用して出走表に各詳細項目の利益度を表示させることにしました。

最初は面倒ですが、以下のように騎手や種牡馬それぞれのデータを作成していきます。今回は「馬場(芝、ダート)」と「距離(短距離、中距離、長距離)」「コース(左回り、右回り)」に絞ってみました。

【卍】妙味度や利益度で本当に儲かる馬を炙り出す

これなら、出走表と組み合わせることで、該当レースにおける利益度の高い馬が一目でわかりますよね。

具体的には TARGET の出走馬分析で全レースを表示して CSV で保存するだけです。

【卍】妙味度や利益度で本当に儲かる馬を炙り出す

この CSV のデータに作成した騎手などのデータを統合すれば、出走馬の横に、「騎手」「種牡馬」「厩舎」の利益度が並んでいれば相対的に馬を評価することができます。
(以下は作成途中のサンプル)

【卍】妙味度や利益度で本当に儲かる馬を炙り出す

出走表から「スマートパルフェ」か「タガノフラッデル」を狙いたいところですが、後者は 10 番人気以下ということで、妙味度や利益度が高くても安易に軸にはしにくいタイプ(これは書籍にも記載されています)

よって、西村ジョッキーの「スマートパルフェ」から、利益度 1000 を超えている項目を持つ馬に流してみると的中という感じですね。

【卍】妙味度や利益度で本当に儲かる馬を炙り出す

データの絞り込み

ちなみに、項目を「騎手」「種牡馬」、詳細項目を「馬場」「距離」「コース(左回り、右回り」に絞った理由は、やはり母数が心配だからです。

「競馬場」「クラス」「道悪」なども考慮していくと、母数の少なさによるデータの偏りに遭遇する確率が高くなります。

また、確かに調教師によって仕上げの得意・不得意はあるかもしれませんが、馬の能力やその時の調子に左右される部分が大きいので、詳細項目で見ても判断しにくいなと感じています。

よって、もう少し大まかにデータを見てみてもいいかなと思いました。

どうしても気になる場合だけ、書籍を見てチェックすればいいでしょう。

個人的には、坂のある競馬場とない競馬場のデータも面白いかなと思います。ジョッキーはあまり関係ないでしょうけど(笑)

まとめ

卍さんの「妙味度名鑑」について紹介してきました。

これをレースに適用すれば当たるような気持ちになってしまいますが、あくまでも能力比較ではなく妙味の比較なので注意しましょう。

騎手や種牡馬の「勝率」「複勝率」「それぞれの回収率」は一般的なデータですが、回収率だけでは見えない妙味という観点は面白いなと思いました。

そのレースにおける利益度上位馬のボックスを買った場合の的中率や回収率は、TARGET の印と組み合わせれば簡単に算出できるので、機会があれば試してみたいなと思います。

卍さんの他の書籍も、馬券の参考になりますよ。

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