馬券術

【枠番理論】現代版ラッキーゲートは存在するのか

競馬ブログや雑誌の連載で有名な「TAROさん」のラッキーゲートをご存じない方もいるかもしれませんが、一世を風靡したラッキーゲートも登場からかなりの年月が経過しようとしています。

今回は、2014 年以降の約 5 年半のデータ(2014年から2019年6月16日までの「良馬場」「やや重」に限定)を元に、今でもラッキーゲート的な枠が存在するのか検証していきたいと思います。

特定の条件が見つかれば、狙う枠を絞って複利馬券でうまく運用できるチャンスもありそうです。興味のある方はページの最後で紹介するバイブルを読むことをオススメします。

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ラッキーゲートが通用しそうなコース

ラッキーゲートはものすごく画期的なアイデアでしたが、あれから JRA の芝の管理技術が大きく向上し、なるべくフラットな馬場で競馬を施行しようという傾向にあるため、開催を通して枠順による有利不利は減少傾向です。

先行有利な馬場、内有利な馬場など特定のバイアスが偏る期間もありますが、常に馬場の変化に注意をしておかなければいけないので、それはそれで大変だと思います。

ただ、それは芝のレースに限ったことで、ダートレースにおいてはまだまだ枠順の有利不利が通用する部分があるのではないでしょうか。

今回は穴馬券が狙いやすいローカルの競馬場を中心に、ダートコースで枠順に大きな傾向が見られるコースを調べてみたいと思います。

ダートは一般的には外枠や先行馬の回収率が高い傾向がありますが、だからといってそこを狙い撃ちで当たるほど甘くはありません。

逆に不利な条件を見つけることで、買い目を絞ったり、人気馬を消したりと逆パターンも使えるようになります。

また、ローカルの競馬場から分析を進める理由は、長距離輸送や滞在競馬など、普段の環境とは異なるため不確定要素が多くなり、「東京」「中山」「京都」「阪神」に比べ荒れる可能性も高いからです。

函館ダート1000m

ダート戦とはいえ 1000m なので、とにかく前へ行けないことには話になりません。小倉のダート 1000m も同様ですが、ここで先行できるスピードを持った馬が有利になります。

そこで当然内枠となるわけですが、1 枠は揉まれたらそこで終了というリスクも秘めています。

逆に 1 枠に不利がある分、隣の 2 枠に恩恵が少しありますが、複勝回収率的には 6 枠から 8 枠といったところでしょうか。

的中率は、母数を考えると 1 枠から 8 枠まで大差はないので、6 枠から 8 枠を狙い撃ちみたいな安易な馬券はダメです。

確率的には、2, 4, 6, 7, 8 枠で先行できる馬を軸として狙っていきたいですね。

と言いながらも、過去 5 年半で 80 レースちょっとしかないので、これだけでは傾向がわからないですね。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7.2% 24.1% 68% 71%
2枠 15.7% 26.5% 122% 80%
3枠 4.9% 20.7% 14% 64%
4枠 10.7% 28.6% 76% 76%
5枠 8.6% 20.5% 67% 60%
6枠 7.6% 31.8% 109% 93%
7枠 9.5% 29.7% 93% 105%
8枠 8.2% 25.8% 63% 95%

函館ダート1700m

ダート 1000m の倍以上レースが開催されているので、この 1700m の方がデータの信頼度はアップします。

大きな傾向は見当たらないものの、7, 8 枠に関しては少し良い傾向が見受けられます。

的中率だけ見ると、特別消せる枠も見つからないですが、7 枠と 8 枠の方が回収率は少し高めです。

ダート 1000m と同じく 2 枠の成績がいいように思えますが、回収率を考えると人気馬がすんなり先行して上位争いに食い込んでいるイメージでしょうか。他の枠も似たような傾向ですが、2 枠で馬券に絡んでいる馬はほぼ逃げ・先行です。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 6.6% 21.7% 47% 59%
2枠 13.2% 32.2% 87% 79%
3枠 4.0% 22.0% 55% 74%
4枠 7.8% 25.0% 55% 70%
5枠 9.5% 23.2% 109% 72%
6枠 6.8% 18.5% 88% 70%
7枠 8.5% 28.7% 108% 92%
8枠 9.0% 25.7% 74% 105%

福島ダート1700m

福島ダート 1150m では枠順の差は感じられませんでしたが、ダート 1700m では若干ながら外枠の方が確率は高いように見受けられます。

勝率だけ見ると、内枠の成績も外枠と同じくらいに見えますが、複勝率や回収率を見ていくと 8 枠の成績の良さが目立ちますね。

ただし、1150m 含め、福島ダートは全体的に回収率が低いので大きな冒険はできなさそうです。

外枠で先行できる馬という一般的なダートの狙い方に落ち着きそうです。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 5.2% 19.2% 23% 61%
2枠 6.1% 17.4% 75% 58%
3枠 7.3% 17.9% 72% 68%
4枠 6.2% 21.3% 43% 83%
5枠 6.5% 20.1% 77% 57%
6枠 5.9% 21.9% 51% 65%
7枠 8.1% 22.0% 75% 70%
8枠 9.2% 24.3% 111% 85%

小倉ダート1000m

函館でも書きましたが、小倉のダート 1000m はスピードがないと勝負にならないコースです。

右回りで急坂のないコースなので函館と条件は似ていますが、コース自体は違うので枠の傾向も状況が異なるようです。

回収率を考えると 1 枠と 8 枠が候補になりますが、先行争いに負けたらそこで終わりです。

とにかく、逃げ・先行できる馬を狙っていきましょう。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 7.2% 24.1% 68% 71%
2枠 15.7% 26.5% 122% 80%
3枠 4.9% 20.7% 14% 64%
4枠 10.7% 28.6% 76% 76%
5枠 8.6% 20.5% 67% 60%
6枠 7.6% 31.8% 109% 93%
7枠 9.5% 29.7% 93% 105%
8枠 8.2% 25.8% 63% 95%

小倉ダート1700m

この小倉 1700m は外が有利なイメージが強かったのですが、意外にもそこまでの差はないようです。

ただし、回収率からもわかる通り、先行できる人気馬はともかく、馬郡に揉まれそうな馬はリスクが高そうです。

回収率を考えると 5 枠から 8 枠が候補になりますが、こちらも先行できる馬や外目の好位を取れる馬がベターでしょうね。

項目 勝率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 5.3% 19.3% 58% 65%
2枠 6.0% 19.8% 60% 68%
3枠 6.1% 19.0% 69% 72%
4枠 7.9% 19.1% 47% 73%
5枠 7.0% 19.5% 132% 79%
6枠 7.9% 18.0% 108% 61%
7枠 5.9% 21.8% 59% 89%
8枠 6.8% 22.6% 103% 85%

まとめ

何気にダートだったらと思い傾向を調べてみましたが、思いの他、大きな傾向はありませんでした。

やはりローカルの場合は 1 年に開催されるレース数も少なく、過去 3 年と 5 年のデータを比較しても大きく傾向が異なってしまうので、アテにしにくい部分が多いです。

共通するのは、やはり外枠の方が内枠に比べれば有利なこと、特に 7,8 枠だと「砂かぶり」の影響も少なくレースも運びやすいですよね。

最後に、TARO さんは他にも人気書籍を多数出しているので紹介しておきます。

TARO さんのブログも 2020 年に移転されました。メルマガの競馬ノートも合わせて購読してみると、もっと TARO ワールドが楽しくなると思います。

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