ハイブリッド競馬新聞では、以下の数値を「外部指数としてTARGETに取り込む」ためのデータパックが有料で提供されています。
ハイブリッド指数(HB指数)
推定前半3Fタイム
推定後半3Fタイム
追切指数
乗込指数
出遅れ率
厩舎指数
4角5番手内率
上がり3位内率
ハイブリッド競馬新聞のウリは、「HB指数」「前半3F」「後半3F」のデータなので、これらを TARGET に取り込んで予想や過去の分析をしたいと思っている人は多いと思います。
一度設定してしまえば問題ないのですが、最初の設定はいろいろと面倒な部分もあるので、自分なりに整理したいと思いメモを残しておきます。
公式サイトに設定マニュアルはあるのですが、設定以外の細かい情報も掲載されていて、設定だけをしたい人にはわかりにくいかもしれないので、その部分を補えたらと思います。
もちろん、公式サイトのマニュアルが正式なものになりますので、設定に迷ったり問い合わせをしたい場合は下記のサイトからお願いします。
TARGETのインストールフォルダを確認する
ハイブリッド競馬新聞のデータを外部指数として取り込むには、TARGET がインストールされているフォルダを確認する必要があります。
例えば、Windows の C ドライブ直下にインストールしている場合は、C ドライブの下に TFJV というフォルダが存在しています。
さらに、TFJV フォルダの中を見ると以下のようなフォルダが並んでいます。
ハイブリッド競馬新聞の外部指数データを取り込んで、最終的に TARGET に馬印「◎○▲注△▽」を付けるには、赤枠で囲んだ 3 つのフォルダが必要になります。
初めてデータパックを使う場合、「HB_DATA」のフォルダは存在していないと思いますので、その場合はフォルダを作成してください。
また、「MY_DATA」と「RT_DATA」も存在しているかどうか確認しておいてください。
ハイブリッド競馬新聞の外部指数データを取得
まずは、ハイブリッド競馬新聞の以下の 3 種類のデータを取り込みます。
ハイブリッド指数(HB指数)
推定前半3Fタイム
推定後半3Fタイム
この記事を書いているのは 2018 年ですが、2016 年以降のデータを使って過去のデータ分析もしたいので、今回は「 2016, 2017, 2018」の 3 年分のフォルダを用意しておきます。
作成するのは、先ほど説明した「HB_DATA」の中になります。
TARGET が C ドライブ直下にインストールされている場合は、フォルダ作成後に下記のような構成となっているハズです。
C:\TFJV\HB_DATA\2016
C:\TFJV\HB_DATA\2017
C:\TFJV\HB_DATA\2018
年別のフォルダが用意できたら、早速、公式サイトから必要なデータをダウンロードして配備していきます。
公式サイトのデータパックページにアクセスすると、以下のような画面(2018年2月3日時点)が表示されます。
このページにアクセスするには、事前にデータパックの契約をしている必要がありますので、認証エラーになる場合は契約状況をご確認ください。
ここで、赤枠で囲った 4 つのデータをダウンロードします。
2018年2月3日分
過去年度分(2018年)
過去年度分(2017年)
過去年度分(2016年)
ダウンロードした zip ファイルを解凍またはダブルクリックで展開すると、大量の csv ファイルが入っていますので、それらすべてを所定の年のフォルダにコピーします。
例えば、「2月3日分のデータと2018年の過去データ」であれば、「C:\TFJV\HB_DATA\2018」の中に csv ファイルをコピーします。
zip ファイルをそのままコピーしても意味がないので、必ず zip ファイルの中の csv ファイルをコピーしてください。
ダウンロード | コピー元ファイル名 | コピー先 |
---|---|---|
2018年2月3日分 | hb20180203.zip内のcsvファイル | C:\TFJV\HB_DATA\2018 |
過去年度分(2018年) | hb2018.zip内のcsvファイル | C:\TFJV\HB_DATA\2018 |
過去年度分(2017年) | hb2017.zip内のcsvファイル | C:\TFJV\HB_DATA\2017 |
過去年度分(2016年) | hb2016.zip内のcsvファイル | C:\TFJV\HB_DATA\2016 |
次は TARGET の出馬表に、3 種類のデータを表示する方法を説明していきます。
TARGETの外部指数の設定
続いて出馬表へ外部指数を表示する設定です。
外部指数の表示の前に、外部指数をどのようなルールで TARGET に読み込ませるかを設定する必要があるので、そちらから話を進めていきます。
TARGET を起動してオプションメニューから「環境設定」をクリックします。
環境設定が開いたら、左メニューにある赤枠の「外部指数の設定」を選択します。
すると、画面右に下記のような外部指数の設定画面が表示されます。
この画面では既に 3 つの設定が表示されていますが、初めて使う人は 1 つも設定がない状態となっています。
ここで、画面上部にある「新規追加」をクリックして、各指数の設定を行っていきます。
今回は、「HB指数」「前半3F」「後半3F」の 3 つを表示したいので、これから説明する操作を合計で 3 回行うことになります。
「指数順位判定」ですが、「HB指数」は数値が大きい方が上位、「推定3ハロン」は数値が低い方が上位になるので、ここのラジオボタンのチェックには気を付けてください。
他に悩みそうなところは、「パス・ファイル名」の部分だと思いますが、TARGET のインストールや設定で特殊なことをしていなければ、以下のコピペで問題ありません。
参考までに画像も載せておきます。
指数名称 | パス・ファイル名 |
---|---|
HB指数 | %FP\HB_DATA\%Y3\hb%P4%Y1%K1%N1.csv |
前半3F | %FP\HB_DATA\%Y3\mae%P4%Y1%K1%N1.csv |
後半3F | %FP\HB_DATA\%Y3\ato%P4%Y1%K1%N1.csv |
HB 指数の設定です。
推定前半 3F の設定です。
推定後半 3F の設定です。
以上、3 つの設定ができたら、これらを外部指数の何番目に割り当てるかを決定します。
外部指数は最大で 4 つまでしか指定ができないので、今回は「HB指数」「前半3F」「後半3F」をそれぞれ、1, 2, 3 番目に割り当てることにします。
この設定は、下記の赤枠を参考にしてください。
既に他の指数を取り込んでいる人は、自分の環境にあわせて調整してください。
出馬表に外部指数を表示する設定
ここまで設定ができたら、さっそく出馬表に指数を表示してみましょう。
TARGET のトップに戻り、出馬表から「最新」をクリックします。
時間帯にもよりますが、今日または明日の出馬表が表示されるので、外部指数を表示したいレースをダブルクリックして開いてみます。
試しに、2/3 の京都のメインレースである「アルデバランS」を見てみます。
出馬表にはいくつかの表示パターンが用意されていますが、外部指数を表示する場合は「★」マークのついたタブを使用します。
「★1」や「★2」などがあると思いますが、自分の使用していない★マークのタブを選択し、その★マークの上でマウスの右クリックをします。
右クリックするとメニューが開き、「表示中の画面の項目レイアウトの変更」という項目があるのでそれを選択します。
ここで、表示項目のカスタマイズができるようになるので、自分の表示したい項目だけを選択していきます。
ここでは、「馬名」と「性別」「年齢」「外部指数」が表示されるだけのシンプルな内容にしてみます。
ここで指定している外部指数 1~3 が、先ほど環境設定で作成した外部指数のルールを参照することになります。
この表示項目設定で確定し出馬表に戻ってみると、指数の数値が表示されていると思います。
下記の画面のように表示されていれば成功です。
ただ、指数の上位 1~3 位は色付けされていますが、ハイブリッド競馬新聞のように上位 6 頭までの印があった方が見やすいですよね。
そこで次は馬印を表示する方法を説明します。
ハイブリッド競馬新聞の馬印のデータを取得する
指数の数値を使って予想する人は、前回の設定のままで問題ないですが、「HB指数」も「推定3ハロン」も予想の馬印「◎○▲注△▽」で表示されていた方がわかりやすい人もいると思います。
そこで、ハイブリッド競馬新聞の公式サイトで用意されている馬印データを取得して TARGET に設定していきます。
外部指数の設定をする過程で、以下の 2 つのフォルダの確認をしてもらったと思います。
MY_DATA
RT_DATA
馬印を使う場合は、このフォルダの中に設定に必要なフォルダを作成していきます。
まず、「MY_DATA」の中には以下の 3 つのフォルダを作成してください。
UmaMark6
UmaMark7
UmaMark8
「RT_DATA」の中には TEMP_VDUM のフォルダを作成してください。既にある場合は何もしなくてもいいです。
TEMP_VDUM
では、ハイブリッド競馬新聞のデータパックのページから必要なデータをダウンロードします。
大きく、「当週分」と「過去分」に分かれていますが、今回は赤枠のファイル合計 10 個をダウンロードします。
ダウンロードしたら、外部指数の時と同じく zip ファイルになっているので、解凍またはダブルクリックで展開して中の DAT ファイルをコピーします。
コピー元ファイルとコピー先のフォルダは以下の通りです。2月3日を当週として説明します。
「当週分」については、zip ファイルの中にさらに 4 つの zip ファイルがありますが、「HB指数」「前半3F」「後半3F」の 3 つともを使う場合は、HBzenjitu.zip だけで問題ありません。
ダウンロード | コピー元ファイル名 | コピー先 |
---|---|---|
当週分 | hbmk20180203.zip ⇒HBzenjitu.zip内のDATファイル |
C:\TFJV\RT_DATA\TEMP_VDUM |
HB指数 | mkhb2016.zip内のDATファイル mkhb2017.zip内のDATファイル mkhb2018.zip内のDATファイル |
C:\TFJV\MY_DATA\UmaMark6 |
推定前半3F | mkten2016.zip内のDATファイル mkten2017.zip内のDATファイル mkten2018.zip内のDATファイル |
C:\TFJV\MY_DATA\UmaMark7 |
推定後半3F | mkagari2016.zip内のDATファイル mkagari2017.zip内のDATファイル mkagari2017.zip内のDATファイル |
C:\TFJV\MY_DATA\UmaMark8 |
コピーができたら、TARGET の設定に入っていきます。
出馬表にハイブリッド競馬新聞の馬印を表示する
外部指数を設定した時と同じように、TARGET を起動してオプションメニューから「環境設定」をクリックします。
左メニューから「馬印の設定」を選択します。
細かい説明は公式のマニュアルを見てもらうとして、ここでは上記画面の通り設定してもらえば問題ありません。
この設定後に再び出馬表を開いて、項目設定で「馬印6」「馬印7」「馬印8」を追加します。
出馬表に馬印が表示されていれば成功です。
さて、ここまで設定できれば予想もはかどると思いますが、TARGET に取り込んだ「指数」について問題が 1 つあります。
そこについて書き残しておこうと思います。
データパックで取得できる指数の問題点
外部指数を出馬表に表示した際に、ある点に気付かれた方もいるかもしれません。
それは色付けされた指数上位 3 位を見てもらえばわかりますが、4 頭や 5 頭に色が付いているケースがあります。
「HB指数」は、小数第一位までの実数となっているので被っていないですが、「推定前後半3F」は整数になっていて重複も見受けられます。
「馬印」で表現すると上位の馬から印が割り振られていますが、数値化するとどちらが上位かわからなくなってしまいます。
よって、推定 3 ハロンのタイムや順位を使って、別の予想軸を導き出したい人がいた場合、実際の結果とは異なってしまう可能性が高いです。
タイムの数値をそのまま使う場合はまだ誤差かもしれませんが、指数順位を前後半で足し合わせたりする人の場合は大きく狂います。
例えば、4 頭の「推定前半3F」のタイムが同じ数値で 7 位になっていたとした場合、新聞上では同率とならず 7, 8, 9, 10 位と順番が付いています。
これまでも、推定前後半のタイムや指数順位を計算に使って予想している人を多く見てきましたが、TARGET で同じようなことを実現しようとすると厄介ですね。
以下にも書きましたが、「HB指数」も重複の現象は起こるようです。推定 3 ハロンの指数よりも精度が高いので、重複の数自体は少ないですが。

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