2021 年の日本ダービーではエフフォーリアに騎乗した横山武史ジョッキーが惜しくも 2 着。
ただ、横山武史ジョッキーは 2020 年に重賞初制覇、そして 2021 年の皐月賞で G1 初制覇を達成しており、今後が期待される騎手の 1 人となりました。
こうやって早い段階で結果の出るジョッキーはいいのですが、なかなか G1 に手が届かないジョッキーも多く見てきました。
また、短期的に G1 を複数回優勝しても、その後サッパリというパターンも少なくありません。
やはり、G1 を勝てるのは直近で G1 を勝っているジョッキーという法則は正しいのでしょうか。
そこを検証していきたいと思います。
G1勝利ジョッキーの統計
下記の表は、2018 年から 2020 年 5 月末までの G1 勝利ジョッキー別の勝利数です。
(短期免許の外国人ジョッキーと地方所属ジョッキーは除外します)
ジョッキー | 勝利数 |
---|---|
ルメール | 24 |
福永祐一 | 10 |
M.デムーロ | 9 |
川田将雅 | 7 |
北村友一 | 5 |
池添謙一 | 3 |
松山弘平 | 3 |
武豊 | 2 |
戸崎圭太 | 2 |
吉田隼人 | 2 |
和田竜二 | 1 |
浜中俊 | 1 |
藤岡佑介 | 1 |
松若風馬 | 1 |
幸英明 | 1 |
岩田康誠 | 1 |
横山武史 | 1 |
横山典弘 | 1 |
こうやって見てみると、一部の上位のジョッキーに偏っていますね。
まあ、ルメールが凄すぎるのですが。
冒頭の横山武史ジョッキーや、松山弘平ジョッキーはこれからも勝利を重ねていくでしょうし、残念ながら怪我で離脱してしまった北村友一ジョッキーもチャンスがあったでしょう。
ただ、他のジョッキーはというと、確率的には G1 では避けたくなりますよね。
中でも、今後の G1 勝利が期待しにくいジョッキーはこの辺でしょうか。
・和田竜二
・浜中俊
・藤岡佑介
テイエムオペラオー以来の久し振りの G1 制覇となった和田ジョッキーも、高松宮記念でクリノガウディーで見せ場を作ったものの結局は宝塚記念のミッキーロケットのみ。
浜中ジョッキーはリーディングジョッキーの地位を確立したかに思いましたが、ミッキーアイルの事件がキッカケなのか伸び悩みました。なんとかロジャーバローズで日本ダービーを勝ったものの、それ以外は物足りない成績です。
藤岡佑介ジョッキーもケイアイノーティックで念願の JRA の G1 勝利を達成しましたが、やはり G1 レースでの存在感は薄いままです。
この3年前の統計
下記の表は、2015 年から 2017 年末までの G1 勝利ジョッキー別の勝利数です。
(短期免許の外国人ジョッキーと地方所属ジョッキーは除外します)
ジョッキー | 勝利数 |
---|---|
M.デムーロ | 14 |
ルメール | 9 |
武豊 | 7 |
川田将雅 | 5 |
浜中俊 | 4 |
蛯名正義 | 3 |
池添謙一 | 3 |
戸崎圭太 | 3 |
横山典弘 | 3 |
福永祐一 | 2 |
石橋脩 | 1 |
四位洋文 | 1 |
北村宏司 | 1 |
田辺裕信 | 1 |
大野拓弥 | 1 |
幸英明 | 1 |
吉田隼人 | 1 |
岩田康誠 | 1 |
松山弘平 | 1 |
どうでしょうか。
2018 年以降の G1 勝利ジョッキーと大きく被ってますよね。
下手に G1 勝利から遠ざかっているジョッキーを狙うよりも、G1 の勝ち方を知っているジョッキーを狙いたいところです。
3着以内はチャンスあり
では、勝ち切れないとしても、3 着以内だとどうでしょうか。
下記の表は、2018 年から 2020 年 5 月末までの G1 3 着以内のジョッキー別の着度数です。
(短期免許の外国人ジョッキーと地方所属ジョッキーは除外します)
ジョッキー | 勝利数 |
---|---|
ルメール | 40 |
川田将雅 | 26 |
福永祐一 | 25 |
M.デムーロ | 20 |
北村友一 | 15 |
武豊 | 14 |
戸崎圭太 | 13 |
池添謙一 | 9 |
松山弘平 | 8 |
横山典弘 | 7 |
藤岡佑介 | 6 |
吉田隼人 | 5 |
岩田康誠 | 4 |
三浦皇成 | 3 |
横山武史 | 2 |
勝浦正樹 | 1 |
3 年以上の年月を考えると、やはり G1 で上位に絡めないジョッキーは人気馬に乗っている時は軽視したいところです。
G1 での騎乗機会や馬質にも左右されるデータではありますが、それだけ G1 レースは平場とは異なる性質を持っています。
せっかくなので、上記のジョッキーの着度数も見てみましょう。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
ルメール | 32.9% | 54.8% | 124% | 87% | 24 – 11 – 5 – 33 / 73 |
福永祐一 | 13.3% | 33.3% | 90% | 76% | 10 – 6 – 9 – 50 / 75 |
M.デムーロ | 12.3% | 27.4% | 85% | 60% | 9 – 4 – 7 – 53 / 73 |
川田将雅 | 10.4% | 38.8% | 75% | 73% | 7 – 9 – 10 – 41 / 67 |
北村友一 | 12.2% | 36.6% | 114% | 109% | 5 – 4 – 6 – 26 / 41 |
池添謙一 | 5.9% | 17.6% | 53% | 112% | 3 – 3 – 3 – 42 / 51 |
松山弘平 | 7.0% | 18.6% | 16% | 56% | 3 – 2 – 3 – 35 / 43 |
武豊 | 3.0% | 20.9% | 13% | 88% | 2 – 5 – 7 – 53 / 67 |
戸崎圭太 | 4.3% | 27.7% | 59% | 86% | 2 – 5 – 6 – 34 / 47 |
吉田隼人 | 12.5% | 31.3% | 42% | 125% | 2 – 1 – 2 – 11 / 16 |
和田竜二 | 2.5% | 20.0% | 32% | 84% | 1 – 5 – 2 – 32 / 40 |
藤岡佑介 | 2.4% | 14.3% | 30% | 56% | 1 – 4 – 1 – 36 / 42 |
横山典弘 | 2.1% | 14.6% | 27% | 42% | 1 – 2 – 4 – 41 / 48 |
岩田康誠 | 1.9% | 7.5% | 11% | 28% | 1 – 2 – 1 – 49 / 53 |
横山武史 | 6.7% | 13.3% | 24% | 19% | 1 – 1 – 0 – 13 / 15 |
浜中俊 | 3.0% | 6.1% | 282% | 32% | 1 – 1 – 0 – 31 / 33 |
松若風馬 | 5.3% | 10.5% | 170% | 52% | 1 – 1 – 0 – 17 / 19 |
幸英明 | 3.2% | 6.5% | 62% | 84% | 1 – 1 – 0 – 29 / 31 |
内田博幸 | 4.3% | 4.3% | 46% | 12% | 1 – 0 – 0 – 22 / 23 |
津村明秀 | 0.0% | 20.0% | 0% | 124% | 0 – 3 – 0 – 12 / 15 |
石橋脩 | 0.0% | 15.4% | 0% | 197% | 0 – 2 – 2 – 22 / 26 |
田辺裕信 | 0.0% | 6.7% | 0% | 37% | 0 – 2 – 1 – 42 / 45 |
大野拓弥 | 0.0% | 9.5% | 0% | 39% | 0 – 1 – 1 – 19 / 21 |
鮫島克駿 | 0.0% | 14.3% | 0% | 72% | 0 – 1 – 0 – 6 / 7 |
長岡禎仁 | 0.0% | 50.0% | 0% | 1080% | 0 – 1 – 0 – 1 / 2 |
三浦皇成 | 0.0% | 10.7% | 0% | 47% | 0 – 0 – 3 – 25 / 28 |
藤岡康太 | 0.0% | 6.9% | 0% | 241% | 0 – 0 – 2 – 27 / 29 |
勝浦正樹 | 0.0% | 25.0% | 0% | 35% | 0 – 0 – 1 – 3 / 4 |
柴田大知 | 0.0% | 11.1% | 0% | 81% | 0 – 0 – 1 – 8 / 9 |
高倉稜 | 0.0% | 20.0% | 0% | 158% | 0 – 0 – 1 – 4 / 5 |
藤懸貴志 | 0.0% | 100.0% | 0% | 2820% | 0 – 0 – 1 – 0 / 1 |
まとめ
G1 レースで勝利が期待できるジョッキーについて分析してみました。
様々な条件で施行される G1 レースですが、やはりリーディング上位のジョッキーの成績が良いのがわかります。
人気薄の一発や、G1 勝利の機会が少ないジョッキーが人気馬を持ってくるケースは多くはありません。
直近だと、
藤懸貴志(オークス) ハギノピリナ
吉田隼人(ヴィクトリアマイル) ランブリングアレー
鮫島克駿(フェブラリーS) エアスピネル
松山弘平(有馬記念) サラキア
もちろん、G1 レースでは応援したい馬やジョッキーがいるので、勝ち負けに関係なく馬券は売れていきます。
しかし、本気で馬券を当てに行きたい場合は信頼がおけるジョッキーに便乗したいですね。
[追記]
この記事を書いた直後に、川田将雅ジョッキーがダノンキングリーで安田記念を勝ちました。人気もなく美味しかったですね。
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