可愛い(かわいい)だけじゃなく実力もつけてきた藤田菜七子ジョッキー。
筋肉量ではどうしても男性ジョッキーにかないませんが、体幹トレーニングなど日々ストイックに騎乗技術も磨いていることで有名。
そんな藤田菜七子ジョッキーですが、人気の割には馬券に絡んでくる確率は高くありません。
もちろん、馬質にもよりますが、馬よりもジョッキー人気で美味しくないオッズが発生しています。
今回は、藤田菜七子ジョッキーの買える条件、買えない条件を探っていきます。
藤田菜七子ジョッキーの現状
2021 年は 5 年振りに女性ジョッキーがデビューということで、藤田菜七子ジョッキーにもついに後輩が。
(古川奈穂ジョッキー、永島まなみジョッキー)
当の本人は 6 年目に突入で、2019 年から続く「フェアプレー賞」の 3 年連続受賞が期待されます。
勝利数こそ 2020 年は 2019 年を下回りましたが、勝率は同じく 0.61% をキープで順調そのもの。
しかし、その実力とは対照的に馬券的な妙味はまったくといっていいほどありません。
卍さんの「妙味度名鑑」でもかなり低い数字を叩き出していました。
この 5 年、競馬会のアイドル的存在でずっと人気を背負ってきましたし、何かあれば注目される存在でした。
落馬による怪我(骨折)も経験しながらも、オフには私服でメディアに出るなど多忙な毎日。そして、念願の重賞勝利を地方競馬(南関東)で達成するという珍しいパターン。
後輩の女性ジョッキーが入ってきた今でもその人気は健在です。
他にアイドルジョッキーや若手イケメンホープが出てこない限り、妙味は薄いままかもしれませんね・・・。
2019 年には「婦人公論」のインタビューで結婚について以下のように語っていましたが、恋人(彼氏)がいたとしても、騎乗にプラスになっている間はマスコミも静かに見守ってあげて欲しいところ。
結婚ですか?考えたこともありません(笑)
今は、目の前のことでいっぱいいっぱいです
Twitter や Instagram など、SNS で情報発信するジョッキーも増えてきているので、藤田菜七子ジョッキーの日常がもっとたくさん見られる日がくるといいですね。
藤田菜七子ジョッキーの成績(回収率)
人気があるということは、応援も含め、実力以上に馬券が売れてしまうため、藤田菜七子ジョッキーの回収率はかなり低いです。
参考までに、2020 年から 2021 年 5 月 23 日までの約 1 年半の成績を見てみましょう。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
2021年 | 5.5% | 15.8% | 39% | 52% | 10 – 12 – 7 – 154 / 183 |
2020年 | 6.1% | 17.2% | 35% | 56% | 35 – 32 – 31 – 472 / 570 |
合計 | 6.0% | 16.9% | 36% | 55% | 45 – 44 – 38 – 626 / 753 |
控除率を考えると 80% 近い回収率に収束していくハズですが、これはとてもじゃないけど単複勝負はできません。
穴をあけているイメージもありますが、それ以上に人気の割には勝ち切れていないということでしょう。
芝よりもダートの方が成績がいいのかと思ったら逆で、意外にイメージがズレているようですね。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
芝 | 5.9% | 17.1% | 42% | 65% | 21 – 20 – 20 – 295 / 356 |
ダート | 6.0% | 16.6% | 30% | 46% | 24 – 24 – 18 – 331 / 397 |
藤田菜七子ジョッキーの狙い目
馬券的妙味がないとしても、やはり応援したいですし、藤田菜七子ジョッキーが馬券に絡んだ時に当てたいですよね。
ズバリ、こんな馬券ですよ。
若手のホープ、横山武ジョッキーから適当に流して当たった 3 連複。
(2021年3月27日 中山3レース)
これに大きく貢献してくれたのが藤田菜七子ジョッキーでした。
軸は難しいかもしれないけど、ヒモで狙うのはアリかもしれません。
ということで、少しでも妙味度のある条件を探ってみましょう。
競馬場
藤田菜七子ジョッキーは関東所属なので、中央場所なら「中山」「東京」、ローカルなら「福島」「新潟」「中京」「小倉」と本州が多いです。
(2020 年はコロナ禍の移動制限などもあり、関西や北海道がたまたま少なかっただけかも)
イメージとしては、小倉で穴をあけていた記憶があるのですが果たしてどうでしょうか。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
札幌 | 0.0% | 9.1% | 0% | 12% | 0 – 0 – 1 – 10 / 11 |
福島 | 7.9% | 19.0% | 42% | 56% | 10 – 5 – 9 – 102 / 126 |
新潟 | 9.9% | 22.5% | 52% | 62% | 21 – 16 – 11 – 165 / 213 |
東京 | 2.3% | 8.0% | 20% | 36% | 2 – 3 – 2 – 80 / 87 |
中山 | 3.0% | 11.0% | 10% | 41% | 5 – 8 – 5 – 146 / 164 |
中京 | 0.0% | 11.4% | 0% | 56% | 0 – 2 – 2 – 31 / 35 |
阪神 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% | 0 – 0 – 0 – 4 / 4 |
小倉 | 6.2% | 22.1% | 65% | 84% | 7 – 10 – 8 – 88 / 113 |
東開催 | 6.4% | 16.4% | 34% | 51% | 38 – 32 – 27 – 493 / 590 |
西開催 | 4.6% | 19.1% | 48% | 75% | 7 – 12 – 10 – 123 / 152 |
中央開催 | 2.7% | 9.8% | 13% | 39% | 7 – 11 – 7 – 230 / 255 |
ローカル | 7.6% | 20.5% | 48% | 64% | 38 – 33 – 31 – 396 / 498 |
やはり小倉のイメージは合ってましたね。
そして、中央場所だと買えないという現実・・・。
先ほど紹介した中山のレースは本当にたまたまだったのですね。
距離
次に距離別の成績をチェックしてみましょう。
勝手なイメージとしては、短距離に強いという印象です。
(母数の少ない距離は省略します)
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
1000m | 12.5% | 22.5% | 84% | 48% | 5 – 2 – 2 – 31 / 40 |
1150m | 18.5% | 37.0% | 81% | 99% | 5 – 3 – 2 – 17 / 27 |
1200m | 6.8% | 19.0% | 38% | 66% | 15 – 15 – 12 – 179 / 221 |
1400m | 1.9% | 9.4% | 19% | 46% | 1 – 3 – 1 – 48 / 53 |
1600m | 7.9% | 18.4% | 61% | 80% | 6 – 4 – 4 – 62 / 76 |
1700m | 4.8% | 19.0% | 27% | 65% | 3 – 3 – 6 – 51 / 63 |
1800m | 2.9% | 12.4% | 15% | 39% | 5 – 11 – 5 – 149 / 170 |
2000m | 4.5% | 16.4% | 19% | 37% | 3 – 3 – 5 – 56 / 67 |
2200m | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% | 0 – 0 – 0 – 7 / 7 |
2400m | 11.1% | 11.1% | 53% | 20% | 1 – 0 – 0 – 8 / 9 |
2600m | 8.3% | 16.7% | 130% | 59% | 1 – 0 – 1 – 10 / 12 |
回収率的に大きく注目できるデータはありませんが、短い距離の方が成績がいいですね。
ということで、スタートが上手く先行でき、斤量を活かした騎乗ができるということでしょう。
馬の実力以上に売れてしまう中でこの回収率なので、紛れの少ない短距離は狙い目です。
枠番
そして面白いのが枠番別の成績。
通常、極端なバイアスが掛かっていなければ、芝なら内目の枠、ダートなら外目の枠が少し有利な傾向があります。
藤田菜七子ジョッキーの場合はどうでしょうか。
全体的には外枠の成績がいいですね。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 6.1% | 15.2% | 43% | 49% | 4 – 3 – 3 – 56 / 66 |
2枠 | 3.3% | 10.9% | 9% | 33% | 3 – 4 – 3 – 82 / 92 |
3枠 | 5.0% | 15.0% | 27% | 50% | 5 – 6 – 4 – 85 / 100 |
4枠 | 6.7% | 20.2% | 29% | 68% | 7 – 2 – 12 – 83 / 104 |
5枠 | 3.4% | 15.7% | 14% | 59% | 3 – 8 – 3 – 75 / 89 |
6枠 | 7.0% | 17.0% | 70% | 60% | 7 – 6 – 4 – 83 / 100 |
7枠 | 4.7% | 16.8% | 30% | 61% | 5 – 8 – 5 – 89 / 107 |
8枠 | 11.6% | 23.2% | 66% | 58% | 11 – 7 – 4 – 73 / 95 |
では、芝に絞ってみるとどうでしょうか。
こちらも大外枠の成績は悪くありません。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 5.6% | 22.2% | 56% | 83% | 2 – 3 – 3 – 28 / 36 |
2枠 | 4.4% | 11.1% | 16% | 24% | 2 – 1 – 2 – 40 / 45 |
3枠 | 2.4% | 7.3% | 6% | 16% | 1 – 1 – 1 – 38 / 41 |
4枠 | 6.8% | 25.0% | 47% | 111% | 3 – 1 – 7 – 33 / 44 |
5枠 | 0.0% | 11.6% | 0% | 60% | 0 – 4 – 1 – 38 / 43 |
6枠 | 9.6% | 19.2% | 116% | 90% | 5 – 2 – 3 – 42 / 52 |
7枠 | 1.8% | 16.1% | 10% | 76% | 1 – 6 – 2 – 47 / 56 |
8枠 | 17.9% | 25.6% | 90% | 54% | 7 – 2 – 1 – 29 / 39 |
新潟だと馬場が悪くないと外枠有利な傾向が出ますが、その恩恵があるのか 8 枠の時の競馬場別の成績を見ておきましょう。
どうやら予感が的中したようで・・・。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
福島 | 40.0% | 40.0% | 162% | 76% | 2 – 0 – 0 – 3 / 5 |
新潟 | 36.4% | 54.5% | 230% | 129% | 4 – 2 – 0 – 5 / 11 |
東京 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% | 0 – 0 – 0 – 6 / 6 |
中山 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% | 0 – 0 – 0 – 5 / 5 |
中京 | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% | 0 – 0 – 0 – 3 / 3 |
ただ、福島の成績も悪くないので、これは馬場の恩恵ではなく、ローカルの揉まれない外目の枠なら実力が発揮できているという可能性もあります。
ダートの枠番別成績も載せておきます。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 6.7% | 6.7% | 27% | 9% | 2 – 0 – 0 – 28 / 30 |
2枠 | 2.1% | 10.6% | 2% | 42% | 1 – 3 – 1 – 42 / 47 |
3枠 | 6.8% | 20.3% | 42% | 73% | 4 – 5 – 3 – 47 / 59 |
4枠 | 6.7% | 16.7% | 16% | 38% | 4 – 1 – 5 – 50 / 60 |
5枠 | 6.5% | 19.6% | 28% | 58% | 3 – 4 – 2 – 37 / 46 |
6枠 | 4.2% | 14.6% | 20% | 27% | 2 – 4 – 1 – 41 / 48 |
7枠 | 7.8% | 17.6% | 51% | 43% | 4 – 2 – 3 – 42 / 51 |
8枠 | 7.1% | 21.4% | 49% | 62% | 4 – 5 – 3 – 44 / 56 |
先ほど、大外の揉まれない枠ならと書きましたが、偶数番(馬番)や大外枠など、奇数番(馬番)のようなリスクがあると、そのまま成績に直撃してしまうようですね。
まだ実力を付けていっている段階なので、ここは経験が追い付いてくるのを待ちましょう。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
偶数 | 7.1% | 17.5% | 45% | 52% | 26 – 17 – 21 – 301 / 365 |
奇数 | 4.9% | 16.2% | 27% | 58% | 19 – 27 – 17 – 325 / 388 |
大外 | 10.2% | 18.4% | 58% | 53% | 5 – 2 – 2 – 40 / 49 |
脚質
短距離、そして距離損ではあるものの揉まれにくい外枠が得意ということで、やはり馬の脚質的にも逃げ・先行馬の成績がいいです。
項目 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | 着度数 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 17.2% | 38.7% | 87% | 115% | 16 – 11 – 9 – 57 / 93 |
平地・先行 | 13.4% | 33.6% | 80% | 102% | 18 – 18 – 9 – 89 / 134 |
平地・中団 | 3.0% | 13.5% | 15% | 52% | 7 – 10 – 15 – 205 / 237 |
平地・後方 | 1.0% | 4.5% | 15% | 16% | 3 – 5 – 5 – 273 / 286 |
平地・マクリ | 33.3% | 33.3% | 160% | 60% | 1 – 0 – 0 – 2 / 3 |
まとめ
藤田菜七子の妙味度について分析してみました。
・軸にはしにくい
・狙うならヒモ穴で
・短距離の方が成績がいい
・大外枠の成績がいい
実力以上に人気が出てしまうので、全体的な妙味は少ないですが、その中でも狙える条件は見つかりました。
条件を絞り過ぎると母数が大きく減ってしまうので、このあたりが妥当なところでしょう。
2021 年はここ数年に比べると勝利数が伸び悩んでいる感じなので、後半戦に期待していきましょう。
良くも悪くも注目を浴びてしまう存在でかわいそうなところもありますが、そのプレッシャーに打ち勝つ根性も兼ね備えてそうなので、今後がますます楽しみです。
回収率重視の競馬予想が加速する中、的中すれば確実に儲かるように資金配分する馬券にも注目が集まっています。
当日買いの人にオススメしたいのが、以下の 2 つの馬券術。
・的中率 70% の単勝馬券
・3 連複を中心とした投資馬券
どちらも高い的中率のゾーンを狙う馬券術のため、レースの締め切り 5 分前くらいまで時間を使える人に適しています。