2020 年までは、キャリア指数の指数順位にこだわって馬印のみを扱っていました。
それは、指数順位が高いほど勝率や複勝率も高く相関傾向にあることから、指数の数値自体に重きをおいていなかったからです。

よって TARGET の馬券シミュレーションで、レース後の収支を集計するためだけに使っていたのですが、どうせなら指数も TARGET に取り込んでおいてもいいかなと思い、外部指数の取り込みにチャレンジしてみました。
今回は自分で外部指数のデータを作成し、TARGET の出走表に取り込む方法を紹介します。
外部指数のインポートに必要な情報
外部指数に使う指数については、あなたの予想理論から算出したものを使ってください。
何かの競馬予想サービス(有料・無料)で外部指数データの提供を受けている場合は、そちらのサイトの手順を参考にしてみてくださいね。
ここでは、キャリア指数のデータを使って手順を紹介していきます。

外部指数のデータに必要な情報は以下の 3 つです。
・レースID
・馬番
・指数
自分で指数を作っている人であれば、この時点で「馬番」と「指数」は算出できていると思いますが、順番に説明していきます。
レースIDの作成
TARGET の「レースID」は JRA-VAN の以下の 3 種類に対応しています。
・旧仕様
・新仕様
・年月日 + 競馬場コード + レース番号
これから新しく作るなら「新仕様」に対応しておくと良さそうです。
またデータの単位ですが、「レース」か「馬番」のどちらかを選択することができます。
レース単位の場合の「レースID」は以下のフォーマットです。
年月日(YYYYMMDD) + 競馬場コード(2桁) + 開催回数(2桁) + 開催日数(2桁) + レース番号(2桁)
馬番単位の場合の「レースID」は以下のフォーマットです。
年月日(YYYYMMDD) + 競馬場コード(2桁) + 開催回数(2桁) + 開催日数(2桁) + レース番号(2桁) + 馬番(2桁)
私のオススメは「レース単位」です。
こちらの方が 1 つのデータに 1 レース分のデータを設定できるので、データ量も少なくて済みますし、シンプルでわかりやすいです。
よって、ここからは「レース単位」の作成方法を紹介していきます。
例えば、2020 年 12 月 27 日の有馬記念の「レースID」は以下になります。
日付:2020年12月27日(20201227)
競馬場:中山(06)
開催回数:5回目(05)
開催日数:8日目(08)
レース番号:11レース(11)
上記のコードを繋げていくと「2020122706050811」になりますね。
「開催回数」と「開催日数」がなくてもデータの一意性は保てるので、面倒だという方は 3 番目の仕様である「年月日 + 競馬場コード + レース番号」の形式を採用してもいいと思います。
この場合は「0508」の部分を除去して「202012270611」になります。
ちなみに競馬場コードは以下になります。
番号 | 競馬場 |
---|---|
01 | 札幌 |
02 | 函館 |
03 | 福島 |
04 | 新潟 |
05 | 東京 |
06 | 中山 |
07 | 中京 |
08 | 京都 |
09 | 阪神 |
10 | 小倉 |
レース ID や場所コードの最新情報は TARGET のヘルプページでご確認ください。
(地方競馬のコードも掲載されています)
馬番と指数
「レースID」が決まったら、あとは馬番ごとに指数を指定していきます。
指数は「小数第 2 位」まで実数として扱えますが、それでも同率の場合は指数順位を指定することで優越をつけることが可能です。
よって、ここでは指数順位も含めてデータを作成していきます。
指数データは、以下のデータの組み合わせを、馬番 1 の馬から順に並べていきます。
指数,指数順位
実際に出走馬の最後まで並べていくと、以下のようなイメージになります。
馬番1の指数,馬番1の指数順位,馬番2の指数,馬番2の指数順位,馬番3の指数,馬番3の指数順位…
最後に「レースID」を先頭にしてカンマで結合しましょう。
レースID,馬番1の指数,馬番1の指数順位,馬番2の指数,馬番2の指数順位,馬番3の指数,馬番3の指数順位…
これが 1 レース分の外部指数データになります。
参考までに、有馬記念の「キャリア指数」のデータは以下の通りです。
2020122709060811,193.57,2,130.83,5,51.52,13,122.89,7,35.26,15,60.42,12,173.1,3,21.14,16,48.34,14,170.04,4,67.55,10,575.71,1,66.65,11,82.12,9,130.49,6,89.85,8
この外部指数を出走表に表示すると以下のようになります。サラキアが全然拾えてないので、残念なサンプルですが・・・。
外部指数の表示方法
外部指数を TARGET で表示するには、外部指数のファイルを読み込む設定が必要です。
私は 1 日単位で指数データの CSV ファイルを作成しています。
ファイル名は以下のフォーマットです。
carrier_[月(2桁)][日(2桁)].csv
2020 年の有馬記念は 12 月 27 日だったので、ファイル名は「carrier_1227.csv」ですね。
これを TARGET の「環境設定」の画面で指定します。
環境設定の左メニューから「外部指数の設定」を選択します。
私は既にキャリア指数の設定を作成済みなので、この設定を確認してみます。設定がない方は「新規作成」で以下の画面を表示させてください。
ポイントとなる部分は以下の通りです。
指数名:carrier
ファイルパス:%FP\KADOU_DATA\%Y3\carrier_%M1%D1.csv
ファイル形式:レース単位・CSV形式
内容:指数 + 順位
レースID:新仕様
指数表示桁数:実数
ここの設定を間違うと正しく指数が読み込まれないので、特にファイルパスの項目は注意が必要です。
私は、TARGET のアプリケーションのフォルダ直下に「KADOU_DATA」というフォルダを作成しています。
さらにその下に年のフォルダを作成しています。
KADOU_DATA
├ 2020
└ 2021
この年の部分の指定方法が「%Y3」です。
先ほど、ファイル名を以下のルールにしているというお話をしましたが、これの月日は「%M1%D1」で表現します。
carrier_[月(2桁)][日(2桁)].csv
もちろん、このルールは好きなように調整可能ですので、変更したい場合は以下のヘルプページで確認してください。
これで外部ファイルの指定はできたので、あとはこれをどこに表示するか、以下の画面の下部にあるチェックボックスと No の指定をしてください。
私は別途、「稼動指数」の外部指数も取り込むことがあるので、No.2 まで利用しています。
これで出走表で「外部指数1」や「外部指数2」を表示項目に追加すると、読み込んだ指数が表示されるようになります。
まとめ
TARGET に外部指数を取り込む方法を、キャリア指数を使って説明してきました。
・指数
・指数ファイルの作成
・TARGET の設定
自分で独自に作った指数がある方は、TARGET に取り込んで的中率や回収率を瞬時に算出できるようにしていると便利です。
指数の値(レンジ)や順位による成績も出せますので、指数の精度チェックや見直しにも使えます。
私はシステム化しているので、指数の算出から外部ファイルの作成まで 1 分も掛かりませんが、作業自体は慣れていけばそれほど時間は掛からないでしょう。
回収率重視の競馬予想が加速する中、的中すれば確実に儲かるように資金配分する馬券にも注目が集まっています。
当日買いの人にオススメしたいのが、以下の 2 つの馬券術。
・的中率 70% の単勝馬券
・3 連複を中心とした投資馬券
どちらも高い的中率のゾーンを狙う馬券術のため、レースの締め切り 5 分前くらいまで時間を使える人に適しています。